『ありさ USJに行こう♪』
 
                    Shyrock:作
第6話 クリイキと膣イキ

 すでにバスローブを脱ぎ捨て僕の上で腰を振っているありさだが、何故だかパンティだけが床に落ちることなく右足に辛うじて引っ掛かっていた。
その光景が僕の情欲を激しくかき立て、一気に射精へと導いていった。

 「ありさちゃん、もういきそうだよ!」
「まだダメ、まだダメ!Shyさん、まだイッちゃダメよぉ~~~~~!」
「うお~~~っ!もう出そう!」
「まだダメだって~~~~~」

 (ドピュ~~~~~ン!!)

 発射の直前に間一髪、ありさから引き抜いた肉棒から白濁色の液体が放出し、ありさの白い腹部を濡らしてしまった。
「あぁぁ……」
「Shyさぁん……」
「ありさ、まだイッてないのに……」
ありさが寂しそうにぽつりとつぶやいた。

 「ありさちゃん?」
「なぁに?」
「以前メールでクリトリスだとイクけど、膣だとイッたことがないって言ってだろう?」
「うん」
「今でもそうなの?」
「う~ん…今、彼氏がいないからよく分かんない……」

 「一人エッチはしないの?」
「やぁ~ん、そんな恥ずかしいこと聞いちゃダメぇ~」
「ってことはしてるんだね?」
「もうShyさんのいじわるぅ……」
「で、やっぱり一人でも同じなの?」
「うぅん、変わんない……」

 「よし!じゃあ、この後、膣で初イキしちゃおうか」
「ほんと!?やったぁ~~~!」
「でも絶対イケるって保証はないよ。たとえ僕でも確率は50パーセントぐらい」
「うん!ありさ、チャレンジしてみるぅ~!」

 どんな猛者であっても、女性を100%絶頂に導くことなんてできない。
女性の身体は実に繊細にできており、その日の体調や気分によって前回イッた箇所を攻めてみても今回イカないことだってよくあるもの。

 膣オーガズムへ導くのに大事なことは、前戯にたっぷり時間をかけ、AVのように激しく攻めることなく愛情を込めて丁寧に女性の身体全体の感度を高めておくこと。
そして、挿入前にクンニや指マンで秘所をしっかり濡らして、膣内をほぐしておくこと。そうすればイク確率はグンと上昇する。

 「ちょっとシャワーを浴びてくるね」
「ありさもいっしょにお風呂に入るぅ~」
「ありさちゃんといっしょに入ると、たぶんエッチなことになってしまうだろうから、別々に入ろうよ」
「エッチなことしないからいっしょに入ろうよ~」
「うん、でも湯船は入らないよ。シャワーだけだよ」
「うん、ありさもシャワーだけ浴びたい」
「じゃあ入ろう」

 シャワーコックをひねり、ありさの肩に少しぬるめの湯をかけてやった。
水飛沫が白い肌を濡らして床に流れ落ちていく。
僕はありさの後ろから肩を抱いて、いっしょに頭からシャワーを浴びる。
顔を少し背けないと、飛沫が鼻や唇に飛んで、息がすぐにできなくなる。
僕たちはシャワーを浴びてずぶ濡れになっている。

 ありさが振り返って唇を求めた。
風呂場で何もしないと告げたのは僕の方。
躊躇していると、ありさは僕の胸に飛び込んできて、強引に唇を重ねてきた。
湯を浴びながらのキス。少し息が苦しい。
それでもありさと唇を重ねると離したくなくなってしまう。
それは彼女の魔力のせいか。

 シャワーヘッドを一旦フックに掛け、ボディソープの容器から液を手に垂らした。
ありさの小ぶりな胸に塗りつける。
流れ落ちてゆく液体は甘い香りを放つ。
したたり落ちて、とろとろになるまで全身にソープを塗り込めた頃、ありさは力なく喘いだ。

 「あぁん……Shyさぁん……」
ありさが哀願するような瞳で僕を見上げている。
ぬるぬるとした感触が心地良いのか、敏感な箇所を触られるまでもなく、ありさは声を漏らしてしまう。

 決して愛撫ではないのだが、恥骨辺りに軽く指が滑るだけで、ありさはピクリと反応した。
「Shyさん……早く抱いてぇ……」
「さっき終わってからそんなに時間が経ってないのに」
「でもShyさん、もうこんなに大きくなってるじゃん……」
「え?本当だ。こんなにすぐに立っちゃうのはありさちゃんのエロパワーのせいだよ」
「あはは、この際ここでしちゃう?」
「いや、やっぱりベッドに行こう」

 二人でもう一度シャワーを浴びた後、ありさの身体をバスタオルでくるんでやった。
「Shyさん、一つだけお願いがあるの?」
「なに?」
「お姫様抱っこしてほしいの……」
「いいよ」
「やった~~~~~!」

 ありさをお姫様抱っこで担ぎ上げ浴室を出た。
「ねえ、ありさって重い?」
「全然重くないよ」

  ベッドに向かう途中、ありさの表情が気になってちょっと覗いてみた。
ニコニコ顔かと想像してたが、意外にも神妙な顔つきで瞳にしっとりと潤いを湛えている。
潤んだ瞳の女性は欲情のサインというが…等と不埒な期待を寄せながら軽いキスを愉しんでみる。

 ありさをベッドに寝かせたあと、腕枕をしてそっと抱きしめた。
風呂上がりの香りが鼻腔をくすぐる。
「いい香りがするね」
「ボディシャンプーの香りかな?」
「いや、ありさちゃんの香り」
「やぁん~……」


                

   この作品は「愛と官能の美学」Shyrock様から投稿していただきました